先輩移住者 田中さん
地域おこし協力隊:2024年
前住所:兵庫県淡路市
しごと:地域おこし協力隊(橋本市会計年度職員)
移住前はどんな生活を?
二十歳のときに思い描いた理想の暮らしを、実際に送っていました。
自然にやさしい農法で野菜を育て、日本ミツバチの養蜂や自然養鶏をしながら、生き物たちと共に自然に寄り添う生活。五年の歳月を経て叶いました。
でも、いざやってみると、生き物の世話は想像以上に大変で――。休むことなく、毎日のお世話が欠かせません。やりがいにあふれた日々である一方で、体力的にも精神的にもギリギリの状態に疲弊していきました。
農家を始めた頃は生活費をまかなうために夜は塾講師のアルバイトにも通っていました。ようやく週に一度だけ休めるようになったのは、最後のほうになってからです。
それで――本当に、これが「幸せ」なんだろうか?
ふと、そんな疑問が湧いてきました。
もっと心にも身体にも、ゆとりのある生活をしたい。
そんなふうに思うようになったのです。
どうして橋本市を選んだのですか?
複合的に決めました。
・近い価値観の同世代がいること
・地域の方々が温かったこと
・大阪など都会に近いこと
・仕事がありそうだったこと
・将来、小さな数学の塾をしたくて、子供の数が一定数いること
・ホームセンターやスーパー、飲食店が充実していたこと
・ガソリン代などが安いこと
・近くに自然農園があったこと
実際に住んで、橋本市の暮らしはどうですか?
都会で便利ですよ。
近くにホームセンター、スーパー、飲食店が充実していて、ちょっと出れば大阪の街中、奈良へ、和歌山市内へと遊びにいける。
そして、関西空港まで1時間、めちゃくちゃ便利です。
それなのに、山村に入れば、田園風景が広がり、昔ながらの知恵が残っている。
そして、ちょっと歩けば慈尊院や町石道など世界遺産に触れることができる。
移住者も多く、温かい人が多いんですよ。
こっちに来て友達のような家族のような温かい関係を持てる人たちができて、幸せだなと感じています。
これから橋本市でどんなことがしたいですか?
隠居したい。
忙しさに追われると、無理をしたり、大切なものを見失ったりしがちで、それって本当の幸せとはちょっと違う気がしています。
だからこそ、今を大切に、心と体にゆとりをもって暮らしたい。
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」のように、静かに、自分にできることで誰かの役に立てる存在になれたらいいなと思います。
生活用品はできるだけ身の回りでまかなって、自分の手で日々をつくる。そんな丁寧な暮らしを、橋本でしていきたいです。
すでに幸せだと感じている今を、これからも大切にしていきたいです。
先輩移住者としてのメッセージ
僕は運命を信じています。
自分の人生は自分で決めているようでいて、実はさまざまな要素が複雑に絡み合い、「運命」として巡り合っている――そんな気がしています。
こうしてこの記事をつくることになったのも、きっと何かの運命。
つまり何が言いたいかというと、あなたが移住するかどうかも、ある意味では“運命に誘われている”のかもしれない、ということです。
ご縁ですね。
だからこそ、運命に運ばれていく人生を、肩の力を抜いて楽しめばいいと思うのです。
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更新日:2025年08月04日