土砂災害に備えましょう
秋は台風や長雨の発生しやすい季節です。平成26年8月に広島市で起きた大規模な土砂災害は、本市でも起こる可能性があります。
日本は国土の4分の3が山地であり、各地に崩れやすい地質の所が多く、いたる所に山崩れ、がけ崩れの危険地帯があります。そのうえ、都市周辺などで盛んに宅地造成が行われており、危険地帯は増え続けています。
がけ崩れのほとんどは、梅雨や台風の時期に発生しています。被害を最小限に抑えるために一人ひとりが気象情報などに注意し、早めに避難することが大切です。
また、常日頃から、自分の住んでいる土地は山崩れやがけ崩れの心配がないか、また、どの程度の雨が降ると危険なのかを知っておくことも大切です。
土砂災害から身を守るために知っておいてください(パンフレット)【PDF】 (PDFファイル: 405.5KB)
土砂災害の種類と前兆
1. がけ崩れ
山崩れに比べ極めて急な斜面が急激に崩れる現象で、地面にしみ込んだ水分が土の抵抗力を弱め、弱くなった人工的な台地の急斜面や切り土斜面が崩れ落ちるのががけ崩れです。
突発的に起こり、瞬時にして崩れ落ちるので、逃げ遅れる人も多く、被害が大きくなります。
2. 山崩れ
山地や丘陵などで、斜面の上部の地肌や岩石が急激に崩れ落ちる現象をいいます。原因としては、大雨による場合のほか地震に伴って起こることもあります。
- 長雨や大雨、地震が発生したときに下記のような現象が起きたら、土砂災害の前兆が考えられますので、十分に注意して早めの避難を心がけましょう。
こんな前ぶれに要注意!
- がけからの水がにごる。
- 地下水やわき水が止まる。
- 斜面のひび割れ、変形がある。
- 小石が落ちてくる。
- がけから音がする。
- 異様なにおいがする。
3. 地すべり
比較的にゆるやかな斜面において、地中の粘土層などの滑りやすい面が地下水などの影響で、ゆっくりと動きだす現象です。一度に広範囲で発生するために、住宅や道路、鉄道などに大きな被害をおよぼします。
こんな前ぶれに要注意!
- 地面にひび割れができる。
- 井戸や沢の水がにごる。
- がけや斜面から水が吹き出す。
4. 土石流
山津波、鉄砲水などと呼ばれ、谷や斜面にたまった土や石、砂などが大雨による水と一緒に一気に流れ落ちる現象です。破壊力が大きく、また、流れる速度も速いため、大きな被害をもたらします。
こんな前ぶれに要注意!
- 山鳴りがする。
- 雨が降り続いているのに川の水位が下がる。
- 川がにごったり、流木が流れる。
<土砂災害と雨量の関係>
土砂災害と雨量の間には密接な関係があります。地中にしみ込んでいる水の量が多いほど発生する数や規模が増します。
また、短時間に集中して降る場合に発生しやすく規模も大きくなります。特に土石流は、短時間の強い雨が引き金になります。
がけ崩れのほとんどは、梅雨や台風の時期に発生しています。長雨や大雨により地面に大量の水がしみ込み、弱くなった斜面が崩れるためです。
雨量だけでなく、斜面の傾き、地質、植物の有無なども関係します。地域によって異なりますが、1時間に20ミリメートル以上、または降り始めから100ミリメートル以上の雨が続いたら、がけ崩れの危険が高いとされています。
また雨が上がった後で災害が起こることもありますので、十分な警戒が必要です
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更新日:2021年06月08日