教育長の部屋

　橋本市では、住み慣れた地域で、子どもから高齢者まで、地域・家庭・学校が連携し地域全体で支えあいながら安心、安全な生活を送れるまちを目指し、協働してまちづくりを進めることを基本理念とした、「橋本市の自治と協働をはぐくむ条例」を制定するなど、市全体として協働のまちづくりに取り組んでいます。
　第３期橋本市教育大綱においても、「人が学びあい、共に育むまちづくり」を理念とし、豊かな心と健やかな体を育むこと、多様な学びを育むこと、地域・家庭・学校が連携した地域教育力を育むことの３点を基本方針と定めています。
子どもから大人まで各々の学びを保障することは、我がまちの人づくり、まちづくりの育みに欠かすことはできません。基本方針「豊かな心と健やかな体を育みます」では、人間性に富んだ豊かな心と生涯にわたる健康に生活できる体を培うことが肝要で、生命や人権を尊重する心、郷土愛と、文化芸術、スポーツへの親しみ、食の大切さなどを学び、豊かな心と健やかな体を育むことを目標とします。
　子どもから大人まで各々の学びを保障するためには、家庭・地域・学校で持続的に学ぶことのできる機会を提供しなければなりません。基本方針「家庭教育・学校教育・社会教育の中で多様な学びを育みます」では、子どもから大人まで各々が持つ学びの機会を家庭教育・学校教育・社会教育の場を通して提供し、持続可能で多様な学びを育むことを目標とします。
　社会のグローバル化とICT教育の広がりが顕著なこの時代では、子どもが持つ未来への可能性は果てしなく、また、一方では子どもや家庭が抱える悩みは多様化しています。そこで求められているのが地域ぐるみの教育の力です。基本方針「地域・家庭・学校が連携した地域教育力を育みます」では、子どもを軸に地域・家庭・学校がつながり合い、子どもと大人がともに見守り、ともに成長する地域教育力を育むことを目標とします。
　これら３点の基本方針の基、13の重点目標を掲げ、今後の教育行政に取り組んでいきます。
 

［理念］
人が学びあい、共に育むまちづくり
－自治と協働のまち橋本市に向けて－

［基本方針と重点目標］
◆豊かな心と健やかな体を育みます
(1)　人権教育を推進し、その実践を支援します
(2)　子どもの道徳性を育む教育を推進します
(3)　郷土愛を育てるため、ふるさと学習の推進や地域の歴史文化の保護・活用を図ります
(4)　文化芸術・スポーツに親しむ機会を提供します
(5)　食の大切さの学びを推進します

◆家庭教育・学校教育・社会教育の中で多様な学びを育みます
(6)　基礎学力を基盤とし、学習者の能動的な学びを推進します
(7)　持続可能な社会の創り手を育む教育（SDGs・ESD）を地域と協働しながら推進します
(8)　保育園・幼稚園・こども園・小学校・中学校の連携を図ります
(9)　より良い学びの場のための教育環境を整えます
(10) 心身の健康の保持増進を図り、健康な生活を実践するための教育を推進します
(11) 読書活動の推進と図書館サービスの充実を図ります

◆地域・家庭・学校が連携した地域教育力を育みます
(12) 共育コミュニティと学校運営協議会が連携・協働し、大人も子どもも学びあう場づくりを推進します
(13) 関係機関が連携し、子どもの健全な育成と家庭教育を支援します

ベネッセコーポレーションから取材を受け、「学校教育と社会教育を両輪として、地域全体で学び、育つ、豊かな教育を築く」というタイトルで記事が公開されました。内容については、下記のリンクよりご確認ください。

出典元：ベネッセコーポレーション　学校カンパニー　『VIEW next』　教育委員会版　2021年Vol.2　「教育長が語るLeader's View」