橋本市生活排水処理基本計画/第2章 地域特性

更新日:2013年02月14日

第1節 自然環境特性

1.地形・地質

本市の地形的特徴は、市域の中央部を紀の川が東から西に流れ、紀の川に沿って市街地、集落地が形成され、大きく北から和泉山地、橋本丘陵、紀の川段丘、紀の川低地となり、紀の川をはさんで、九度山山麓地、高野山地へと連なっています。

2.気候

気候は、降水量が比較的少なく、瀬戸内式気候の特性を有するものの、同気候帯では内陸部に位置することから、気温の高低差が大きいなど、やや内陸性の気候の特性も有しています。

3.水系

本市は、一級河川である紀の川を本流域に、橋本川、山田川、田原川、嵯峨谷川等を支流域とする河川流域で形成されています。
本流域である紀の川は、日本最多雨地帯として知られている大台ヶ原にその源を発し、紀伊半島を東西に流れ、紀伊水道へと注がれています。その流域の大半が、山地で占められており、奈良県から和歌山県にまたがる流域面積は1,750平方キロメートル、流路延長は136キロメートルとなっています。

4.植生

本市の植生は、市域北部の丘陵地及び南部の山地におけるスギ、ヒノキ、サワラ等の常緑針葉樹林と、中央部の水田雑草群落から構成されています。また、南部には、一部モチツツジ-アカマツ群落が見られるとともに、市全域にはコナラなどの広葉樹林も点在しています。
 市域全体に占める林野率は、約60%であり、そのうち人工林が65%を占めています。

5.動物

 
本市における学術上価値の高い生物として、昭和40年代には、紀見峠周辺地区に、ギフチョウ、ナガボシカメムシ、フサヒゲサシガメ、ウラナミアカシジミなど県下で極めて少ないものが生息し、ハッチョウトンボの県下唯一の生息地との報告がありましたが、現在では、その数もさらに減少、あるいは絶滅したものと考えられます。
また、昭和56年発行の第2回自然環境保全基礎調査(環境庁)によると、指標昆虫類であるムカシトンボ、ムカシヤンマ、ハッチョウトンボ、ハルゼミの生息が、絶滅危惧種としてナニワトンボの生息が報告されています。
さらに、淡水魚類では、ニッポンバラタナゴ、アユカケ(カマキリ)、アブラハヤの生息が報告されているほか、哺乳類では、イノシシ、キツネ、タヌキが生息するという情報が得られています。

第2節 社会特性

1.人口

本市の人口推移は、合併前の旧橋本市では、平成11年度を境に増加から減少に転じ、旧高野口町においても、平成5年度を境に減少し続けていました。平成18年3月の合併後も、本市人口は減少傾向にあり、平成18年度末時点で69,622人となっています。(表2-1)

表2_1行政区域内人口の画像

2.都市基盤特性

 本市の土地利用は、橋本駅周辺の市街地や住宅地をはじめとする既成市街地、紀見地区や隅田地区の大規模住宅開発地、山田地区や紀の川南岸沿いの農地、市域北部及び南部の山林に大別されます。
旧橋本市第3次長期総合計画においては、都市の基本骨格構造として、橋本駅周辺を都市核とする土地利用構想をあげています。旧高野口町地域では、中心市街地活性化の推進のため、人づくり・街づくりによる街なか活性化を基本理念とし、新たな歴史や文化を生み出せるような、仕掛けづくりを進めていくとしています。
鉄道交通では、南北方向に大阪方面と高野山方面とを結ぶ南海高野線、東西方向に和歌山市方面と奈良方面とを結ぶJR和歌山線が敷設されており、橋本駅は両鉄道が交差する本市鉄道交通の玄関口になっています。
道路交通では、東西方向に和歌山市方面と奈良・京都方面とを結ぶ国道24号、南北方向に大阪方面とを結ぶ国道371号、そして東西方向に高野山方面を結ぶ国道370号が、地域の幹線道路として敷設されています。
また、国道371号バイパスや和歌山市方面と奈良・京都方面とを結ぶ京奈和自動車道の整備が進められ、特に京奈和自動車道では、平成18年度から本市区域において一部供用が開始されています。

3.生活・産業特性

 本市の産業別就業人口は、第三次産業に占める割合が非常に高く、次に第二次産業、第一次産業と続いています。(表2-2)
旧橋本市地域、旧高野口町地域ともに第三次産業が最も多く、第二次産業がそれに続いています。割合でみると、旧高野口町地域は、旧橋本市地域に比べ、第二次産業の割合が高く、第一次、第三次産業の割合が低くなっています。
平成12年の国勢調査の値と比べると、旧橋本市地域、旧高野口町地域ともに第三次産業の割合が増加しています。

表2_2 産業別就業人口の画像

4.土地利用

本市の中央部を紀の川が東西に流れ、この河岸段丘に沿って市街地、集落地が線状に形成されています。また、北部丘陵では大規模住宅開発が進み、新市街地が形成されています。市域のうち、森林が59.5%、農地が13.0%、宅地が7.2%を占めています。(表2-3)

表2_3 土地利用の画像

第3節 地域住民意識

 「新市まちづくり計画」(平成16年12月:橋本市・高野口町合併協議会)に挙げられている地域住民意識は以下のようになっています。
就業機会、交通機関、道路整備を望む声が多くなっています。
まちの現状
満足の回答
第1位:自然環境の豊かさ(27.5%)
第2位:上水道の整備状況(17.7%)
第3位:ごみの収集・処理の状況(15.4%)
不満の回答 
第1位:働きがいのある就業機会の状況(34.0%)
第2位:交通機関の便利さ(31.6%)
第3位:道路の整備状況(21.0%)
もっとしっかりやって欲しい行政分野
第1位:働きがいのある就業機会の状況(29.4%)
第2位:交通機関の便利さ(28.1%)
第3位:道路の整備状況(23.9%)
合併に期待する効果
第1位:首長や議員数、職員数の減少によって、経費節減につながる(40.0%)
第2位:行政事務の効率化によって、経費削減につながる(30.3%)
第3位:道路・公共施設整備や土地利用など、広域的な視点からの町づくりが行える(15.7%)
合併に期待するまちのすがた
第1位:高齢者や障害者など、すべての人が安心して暮らせるまち(40.4%)
第2位:災害や犯罪、交通事故のない安全に暮らせるまち(30.0%)
第3位:保健・医療や健康づくりの施策が充実した健康のまち(29.7%)
合併後の重点施策
第1位:保健・医療対策の充実(51.6%)
第2位:交通の便の充実(41.3%)
第3位:福祉対策の充実(34.4%)

第4節 地域の将来計画

本市では、合併後のまちづくり計画として、「新市まちづくり計画」(平成16年12月:橋本市・高野口町合併協議会)が策定され、その基本方針で「豊かな自然と共生する均衡あるまちづくり」として、自然環境の保全と活用、循環型社会の形成、上下水道の整備と適切な下水処理などをあげています。(表2-4)

表2_4 地域の将来計画の概要の画像

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