橋本市一般廃棄物処理基本計画/第2章 地域特性

更新日:2013年02月13日

第1節 自然環境特性

  1. 地形・地質
    本市の地形的特徴は、市域の中央部を紀の川が東から西に流れ、紀の川に沿って市街地、集落地が形成され、大きく北から和泉山地、橋本丘陵、紀の川段丘、紀の川低地となり、紀の川をはさんで、九度山山麓地、高野山地へと連なっている。
  2. 気候
    気候は、降水量が比較的少なく、瀬戸内式気候の特性を示すものの、同気候帯では内陸部に位置することから、気温の高低差が大きいなど、やや内陸性の気候の傾向も示している。
  3. 水系
    本市には、一級河川である紀の川本川流域と、橋本川流域、山田川流域、田原川流域、嵯峨谷川流域等の支川流域で形成されている。
    本市にとって母なる川といえる紀の川は、日本最多雨地帯として知られる大台ヶ原にその源を発し、紀伊半島の中部を西流し、和歌山市において紀伊水道に注いでいる。その流域は、大半が山地で占められ、奈良県、和歌山県にまたがる流域面積は1,750平方キロメートル、流路延長は136キロメートルとなっている。
  4. 植生
    本市の植生は、市域北部の丘陵地及び市域南部の山地におけるスギ、ヒノキ、サワラ等の常緑針葉樹林と、市域中央部の水田雑草群落から構成されている。また、市域南部には、一部モチツツジ-アカマツ群落が見られるとともに、市全域にはコナラなどの広葉樹林も点在している。
    市域全体に占める林野率は、約60%であり、そのうち人工林が65%を占めている。
  5. 動物
    本市における学術上価値の高い生物として、昭和40年代には、紀見峠周辺地区に、ギフチョウ、ナガボシカメムシ、フサヒゲサシガメ、ウラナミアカシジミなど県下で極めて少ないものが生息し、ハッチョウトンボの県下唯一の産地との報告があったが、現在では、その数もさらに減少、あるいは絶滅したものと考えられる。
    また、昭和56年発行の第2回自然環境保全基礎調査(環境庁)によると、指標昆虫類であるムカシトンボ、ムカシヤンマ、ハッチョウトンボ、ハルゼミの生息が、絶滅危惧種としてナニワトンボの生息が報告されている。
    さらに、淡水魚類では、ニッポンバラタナゴ、アユカケ(カマキリ)、アブラハヤの生息が報告されているほか、哺乳類では、イノシシ、キツネ、タヌキが生息するという情報が得られている。

第2節 社会特性

  1. 人口

本市の最近10年間の年度末人口は、表2-1のようになっている。
旧橋本市地域では、平成11年度末までは増加していたが、それ以降は減少に転じている。一方、旧高野口町地域では、最近10年間減少しつづけており、合計では、平成10年度末まで増加、それ以後減少となっている。

行政区域内人口の画像
  1. 都市基盤特性

本市の土地利用は、橋本駅周辺の市街地や住宅地をはじめとする既成市街地、紀見地区や隅田地区の大規模住宅開発地、山田地区や紀の川南岸沿いの農地、市域北部及び南部の山林に大別される。
旧橋本市第3次長期総合計画においては、都市の基本骨格構造として、橋本駅周辺を都市核とする土地利用構想をあげている。旧高野口町地域では、中心市街地活性化の推進のため、人づくり・街づくりによる街なか活性化を基本理念とし、新たな歴史や文化を生み出せるような、仕掛けづくりを進めていくとしている。
鉄道交通では、南北方向に南海高野線が大阪市と高野山とを結び、東西方向にはJR和歌山線が和歌山市と奈良方面とを結び、橋本駅ではこの2本の鉄道が交差している。
道路交通では、東西方向に国道24号が走り、和歌山市、京都市と連絡している。南北方向では、大阪府、高野山方面に向かう国道371号や国道370号が走り、これらの国道が地域の幹線道路となっている。
また、国道371号バイパスや和歌山市及び奈良・京都市を結ぶ京奈和自動車道が整備中(一部供用開始済み)であり、市内には3ヶ所のインターチェンジがある。

  1. 生活・産業特性

本市の産業別就業人口は、平成12年の国勢調査では、表2-2のようになっている。
旧橋本市地域、旧高野口町地域ともに第三次産業が最も多く、第二次産業がそれに続いている。割合でみると、旧高野口町地域は、旧橋本市地域に比べ、第二次産業の割合が高く、第一次、第三次産業の割合が低くなっている。
平成7年の国勢調査の値と比べると、旧橋本市地域、旧高野口町地域ともに第三次産業の割合が増加している。

産業別就業人口の画像
  1. 土地利用

本市の土地利用は、表2-3のようになっている。
旧橋本市地域、旧高野口町地域ともに森林が最も多いが、北部丘陵では大規模住宅開発が進み、新市街地が形成されている。

土地利用の画像

第3節 地域住民意識 

「新市まちづくり計画」(平成16年12月;橋本市・高野口町合併協議会)に挙げられている地域住民意識は以下のようになっている。
就業機会、交通機関、道路整備を望む声が多い。
まちの現状
満足の回答
第1位:自然環境の豊かさ(27.5%)
第2位:上水道の整備状況(17.7%)
第3位:ごみの収集・処理の状況(15.4%)
不満の回答 
第1位:働きがいのある就業機会の状況(34.0%)
第2位:交通機関の便利さ(31.6%)
第3位:道路の整備状況(21.0%)
もっとしっかりやって欲しい行政分野
第1位:働きがいのある就業機会の状況(29.4%)
第2位:交通機関の便利さ(28.1%)
第3位:道路の整備状況(23.9%)
合併に期待する効果
第1位:首長や議員数、職員数の減少によって、経費節減につながる(40.0%)
第2位:行政事務の効率化によって、経費削減につながる(30.3%)
第3位:道路・公共施設整備や土地利用など、広域的な視点からの町づくりが行える(15.7%) 
合併に期待するまちのすがた
第1位:高齢者や障害者など、すべての人が安心して暮らせるまち(40.4%)
第2位:災害や犯罪、交通事故のない安全に暮らせるまち(30.0%)
第3位:保健・医療や健康づくりの施策が充実した健康のまち(29.7%)
合併後の重点施策
第1位:保健・医療対策の充実(51.6%)
第2位:交通の便の充実(41.3%)
第3位:福祉対策の充実(34.4%)
 
 

第4節 地域の将来計画

旧橋本市地域においては、「橋本市第3次長期総合計画」が、旧高野口町地域においては、「高野口町長期総合計画」が策定されている。
将来像として、旧橋本市地域では、「“自然と生活文化が織りなす夢ステージ”笑顔輝く創造都市-橋本-」を、旧高野口町地域では、「“集楽”なまち高野口」をあげている。また、合併後のまちづくり計画として、「新市まちづくり計画」(平成16年12月;橋本市・高野口町合併協議会)が策定されており、その概要は表2-4のようになっている。

地域の将来計画の画像

表2-4 地域の将来計画(新市まちづくり計画)

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