令和8年度岡潔数学体験館第3回「大人の数学講座」を開催しました
和算の偉人ー関孝和ー
岡潔数学体験館の新たな教室として大人の数学講座第2弾を開催しました。
講師は2月に続いて、智辯学園和歌山中学校高等学校の理科(化学・物理担当)教師の西畑栄子先生。
今回の講座のテーマは「和算の偉人 関 孝和(せき たかかず(こうわ))」。関孝和は日本が生んだ世界級の数学者で、「算聖」と称されている人です。
では、「どこが?」「なにが?」「業績評価は?」というと、生きている間に評価されたというのではなく、孝和の没後33年経って、弟子が成果を伝えることで、「算聖」と呼ばれるようになったそうです。この関孝和によって、江戸時代の数学力が、文明開化の速度を支えたとまで言われており、おかげで比較的簡単に和算の文章式を西洋式の数式(記号で数量関係を表す)に置き換えることができたそうです。
関孝和の数学的発見5つの要点
1.点鼠術(てんざんじゅつ)を整え、和算の代数表現を発展させた。
2.連立方程式の処理の中で、行列式につながる発想を発展させた。
3.円理を切り拓き、円・弧・球の計算法を発展させた。
4.円周率計算で、近似を速める加速計算を行った。
5.べき乗和の公式を探る中で、ベルヌーイ数に通じる数を見出した。
これらの1つ1つについて、説明をいただいた後、講座終盤の時間帯は、「ピタゴラスの定理」(三平方の定理)の体験工作をしました。ピタゴラスの定理の証明方法はいくつもあるそうですが、多くの和算家も関わっていたそうで、その一つを体験しました。
今日の講座については、YOUTUBEでも公開をする予定ですので、皆さん是非ご覧ください。
「ピタゴラスの定理の証明」
更新日:2026年03月30日