岩倉池応其上人五輪塔

更新日:2017年03月08日

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岩倉池応其上人五輪塔(いわくらいけ おうごしょうにん ごりんとう)

 岩倉池は橋本市隅田町垂井の北部にあって、『紀伊続風土記』に「応其上人の穿る所にして隅田ノ大池といふ、池水六箇村に掛る、荘中葛城の水皆此池に落つ」とあります。応其は天正年間岩倉池の改修を行い、垂井・芋生・中下・中島・真土・霜草の六か村の水田を潤しました。天正18年(1590)3月、隅田荘中の村人はその功績を讃えて、池の傍らに五輪石塔を建立し、応其への感謝と五穀豊穣を祈願したといいます。

 応其上人は高野山の僧で、秀吉の高野攻めの際、高野山の代表の一人として秀吉との交渉にあたった人物です。橋本のまちをひらくとともに、紀の川に長さ130間の橋を架けて、橋本の地名の由来となりました。

〔銘文〕

 (正面)

              天正十八年

        (梵字)木食興山上人

              三月吉日

 (向かって右面)

                壇衆

        (梵字)施主隅田各字中

                百姓中

 

    

 

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       応其上人五輪塔と岩倉池

 

 

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