令和6年度文化表彰
令和6年度 橋本市文化表彰 受賞者
文化賞

松田 良夫 (まつだ よしお)さん
学術(自然科学)
昭和46年に小学校教諭として赴任後、平成20年に小学校校長として定年退職、平成22年4月に橋本市教育長に就任されました。就任後は黒河道を何度も登り、黒河道の世界遺産登録を目指して活動されました。高野口小学校校舎の重要文化財の指定や自然が豊かなところにしか生息しない昆虫「ヒメタイコウチ」の探索に自ら向かい、保護にも努められました。教育長を退任後も引き続き橋本市の文化に携わり、平成27年4月1日からは橋本市文化財保護審議会委員に就任、委員長も歴任されました。文化財保護審議会委員として橋本市の豊かな自然が育んできたヒメタイコウチの保護に継続して取り組まれ、また、だんじりの修繕に注力されるなど橋本市の文化向上に大きく貢献されました。
文化功労賞

池田 和夫 (いけだ かずお)さん
文化活動(歴史研究)
平成3年に設立された高野口文化財研究会の発足に尽力し、初代事務局長に就任されました。平成24年から高野口文化財研究会(現高野口町文化財研究会)の会長を務め、橋本市内とその周辺地域並びに和歌山県内外の文化財や歴史等について研修や研究を行うとともに、文化財の保護や啓発に努め、市民の文化財意識の向上に貢献されました。
そして、橋本市、かつらぎ町、九度山町等の周辺から高野山に続く世界遺産・参詣道を守っていく必要性を感じ、仲間と共に高野七口再生保存会を設立されました。設立当初から会長を務め、ウォーキングイベントや参詣道を保存復旧させる道普請を行い、活用やPRに努め、「子どもたちに高野七口の事を知ってもらい好きになってほしい。」と願い、地域の小中学校の授業で高野七口の講座やガイド等をされています。最近では、橋本市域内を通り、日本遺産になった葛城修験28宿の道並びに経塚の調査等を行い、その保存、活用にも力を注いでおられます。
文化奨励賞

大家 一将 (おおや かずまさ)さん
芸能(音楽)
幼少から音楽に親しみ、13歳の頃、高野口中学校吹奏楽部にて打楽器に出会い、和歌山県出身者として初めて東京藝術大学音楽学部打楽器科に入学し、卒業後はプロの打楽器奏者として多くのアーティストの作品やLIVEに参加の他、映画・TV・CM・ラジオ・アニメ・ゲーム等の演奏を担当するなど、精力的に活動を行っています。
和歌山県内では平成30年10月に和歌山県熊野本宮大社「熊野本宮大社御創建二千五十年奉祝式年大祭奉納イベント“龍の申し子”」にて演奏奉納の他、「紀の国わかやま文化祭2021」開会式、「高野山アートデイズ2023」、令和6年6月には、『第35回全国「みどりの愛護」のつどい』の開会式・プロローグに於いて和歌山県名産「炭琴」を用いて、ソロ・パフォーマンスを行うなど、音楽を通して和歌山の魅力を発信しています。
更新日:2024年11月11日