名古曽火葬墓

更新日:2017年04月12日

名古曽火葬墓

名古曽火葬墓(なごそかそうぼ)

 名古曽火葬墓は南に名古曽、伏原、応其、神野々一帯に広がる平野を眺める丘陵南斜面に位置し、南西約300メートルには名古曽廃寺跡が所在します。昭和38年柿畑を耕作中に石櫃を掘り当て、中からは火葬骨を納めた蔵骨器が発見されました。

 蔵骨器は奈良三彩の薬壺形有蓋壺で、三彩の鮮やかさと造形の美しさは他に例がなく、出土品でありながら完形であり、国の重要文化財に指定されています。その後、国により買い上げられ、現在は京都国立博物館所蔵となっています。

 平成18年に出土地の発掘調査が行われ、石櫃を取り出した穴と墳墓の墓壙が確認されました。墓壙は隅丸の長方形で、東西1.76メートル、南北2.14メートル、深さ0.6メートルの規模で、ほぼ垂直に掘り込まれ、床面は平坦となっていました。

 

 

奈良三彩骨蔵器
石櫃出土状況

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