名古曽廃寺跡

更新日:2017年03月23日

名古曽廃寺跡(なごそはいじあと)

名古曽廃寺跡(なごそはいじあと)

 橋本市高野口町名古曽に「護摩石(ごまいし)」と呼ばれる大きな石が残されています。その昔、祈親上人(きしんしょうにん)がここで護摩を修したとの言い伝えによりこの名があります。

 この石は長さ223センチメートル、幅133センチメートルで、中央に直径44センチメートルの心柱を受ける孔、さらにその中に仏舎利(ぶっしゃり)をおさめる孔がうがたれています。これは古代寺院の塔の心柱をすえる心礎(しんそ)と呼ばれる礎石で、平成元年度の発掘調査によって一辺が約9メートルの規模をもつ塔跡であることが確認されました。

 平成2年度の発掘調査によって、塔跡の西側から東西約15メートル、南北約12メートルの規模をもつ金堂跡が確認されました。これにより東に塔、西に金堂を配する法起寺式伽藍配置(ほっきじしきがらんはいち)であったことが明らかになりました。こうした発掘調査の結果に基づき、現地に基壇や礎石が復元され、史跡公園として整備されています。

 

 

金堂跡から塔跡を見る

金堂跡から塔跡を見る

護摩堂内の塔心礎

護摩堂内の塔心礎

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