「ナラ枯れ」にご注意!!

更新日:2017年09月12日

1.ナラ枯れ(カシノナガキクイムシ被害)について

  • 「ナラ枯れ」はナラ・シイ・カシなどのブナ科樹木(どんぐりの木)が枯れる森林被害です。
  • 1980年代後半から日本全国で被害が拡大し、和歌山県でも平成11年に熊野川町で大発生し、その被害が広がっています。
  • 枯れる原因は、病原菌のまん延によるもので、その病原菌を媒介する昆虫(カシノナガキクイムシ)によって、次々に伝染していきます。
  • 被害を放置したままでは自然終息しないため、貴重な地域の巨樹・巨木や広葉樹資源の保全という観点から、被害拡大防止に努めることがとても重要です。

 

2.カシノナカギクイムシ(カシナガ)とは

  • カシナガは、体長4.3mm~4.7mmのとても小さな虫です。
  • ナラやカシ・シイなどブナ科樹木(どんぐりの木)の中でナラ菌を増殖し、その菌を食べて一生を過ごします。
  • カシナガは、ハチやアリに近い生活を営み、親が幼虫を育てます。そして、最初に育った幼虫は、次に生まれた幼虫を育てます。
  • 一組の親から30~50匹、多くて100匹の子どもが生まれるといわれています。このように繁殖力が非常に強いため、一気に被害が拡大します。

 

3.「ナラ枯れ」の特徴

夏場にもかかわらず、葉が紅葉しているように変色している

 8月以降に、葉が紅葉しているような木を見つけたら、カシナガによって枯れた木かもしれません。「怪しい」と考えてください。

木の根元や幹からフラスが出ている

 カシナガの穿孔を受けた木は、フラス(木屑とカシナガの排泄物が混ざったもの)が根元に蓄積し、幹からフラスが垂れている。これがナラ枯れ一番の特徴です。

幹に直径2mmほどの小さな穴があいている

 カシナガの穿孔を受けた木の幹には、直径2mmほどの小さな穴があいています。ちょうど爪楊枝の先(約5mm)が入るくらいの大きさです。

 

4.巨樹・巨木が危ない

  • 地域のシンボル的な巨樹・巨木や文化的価値のある樹木が被害を受けます。
  • 特に高齢木は、病害虫など外的ストレスに敏感なため、枯死する可能性が非常に高く、地域住民が危機感を持つことが大切です。

 

5.ナラ枯れ被害を防ぐために

  • ナラ枯れに備えた里山整備・森林整備を行ってください。
  • カシナガは。「開かれた空間の大径木」を好むため、大径木を伐採し、萌芽更新による森林の若返りを図ることで、被害を未然に防ぐ効果が期待できます。

 

ナラ枯れ被害と防除については以下も参照してください

 

ナラ枯れを見つけたら

  • 早期発見が早期対策につながります。地域のシンボルツリーや文化的価値のある樹木・貴重な広葉樹資源を守ることにつながります。

 

  • ナラ枯れを見つけたら、下記まで連絡願います。

 和歌山県庁林業振興課 山村資源班  073-441-2991

 伊都振興局 農林水産振興部 林務課 0736-33-4910

お問い合わせ

橋本市 経済推進部 農林振興課
〒648-8585
和歌山県橋本市東家一丁目1番1号
電話:0736-33-6113 ファクス:0736-33-1665
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