○橋本市小児慢性特定疾病児童日常生活用具給付事業実施要綱
平成18年3月1日
告示第110号
(目的)
第1条 この告示は、「平成28年度小児慢性特定疾病対策等総合支援事業の実施について」(平成28年6月10日付け健発0610第4号厚生労働省健康局長通知)に基づき、小児慢性特定疾病児童等に対し、特殊寝台等の日常生活用具(以下「用具」という。)を給付することにより、在宅での日常生活の便宜を図り、その福祉の増進に資することを目的とする。
(1) 児童福祉法(昭和22年法律第164号。以下「法」という。)第6条の2に規定する厚生労働大臣が社会保障審議会の意見を聞いて定める疾病にかかっていることにより、長期にわたり療養を必要とし、当該疾病により生命に危険が及ぶおそれがあるものであって、療養のために多額の費用を要する児童又は児童以外の満20歳に満たない者で、法第19条の3第3項に規定する医療費支給認定を受けた者
(2) 児童福祉法(昭和22年法律第164号)の施策(小児慢性特定疾患治療研究事業を除く。)及び身体障害者福祉法(昭和24年法律第283号)の施策の対象とならない者
(用具の給付の申請)
第3条 用具の給付を希望する者又はこの者を現に扶養している者(以下「申請者」という。)は、小児慢性特定疾病児童日常生活用具給付申請書(様式第1号)に小児慢性特定疾病児童医療受診券の写し及び次に掲げる書類を添付して市長に提出しなければならない。
(1) 対象者の扶養義務者の前年分所得税又は当該年度分の市町村民税の課税額を証明する書類
(2) 用具の購入に係る見積書
(3) 生活保護を受けている人の場合は、その旨についての福祉事務所長の証明書
(用具の給付)
第5条 前条の規定により用具の給付決定を受けた者又はこの者を現に扶養している者(以下「受給者」という。)は、給付券を用具の納入業者(以下「業者」という。)に提出することにより、業者から用具を受け取るものとする。
(用具の使用方法及び管理)
第8条 受給者は、当該用具を給付の目的以外に使用し、譲渡し、交換し、貸与し、又は担保に供してはならない。
(返還等)
第9条 市長は、受給者が前条の規定に違反したときは、当該用具の給付に要した費用の全部又は一部を返還させることができるものとする。
(給付台帳の整備)
第10条 市長は、用具の給付の状況を明確にするため、小児慢性特定疾病児童日常生活用具給付台帳(様式第6号)を整備するものとする。
(補則)
第11条 この告示に定めるもののほか、必要な事項は、別に定める。
附則
(施行期日)
1 この告示は、平成18年3月1日から施行する。
(経過措置)
2 この告示の施行の日の前日までに、合併前の橋本市小児慢性特定疾患児日常生活用具給付事業実施要綱(平成17年橋本市告示第149号)の規定によりなされた処分、手続その他の行為は、この告示の相当規定によりなされたものとみなす。
附則(平成23年9月1日告示第131号)
この告示は、平成23年9月1日から施行し、平成23年4月1日から適用する。
附則(平成28年3月31日告示第97号)
この告示は、平成28年4月1日から施行する。
附則(平成29年8月31日告示第188号)
この告示は、平成29年9月1日から施行する。
附則(令和元年8月26日告示第44号)
この告示は、令和元年8月26日から施行する。
附則(令和2年11月2日告示第174号)
この告示は、令和2年11月2日から施行する。
附則(令和3年7月13日告示第130号)
この告示は、令和3年7月13日から施行する。
附則(令和5年9月5日告示第143号)
この告示は、令和5年9月5日から施行する。
附則(令和6年8月23日告示第154号)
この告示は、令和6年8月23日から施行する。
別表第1(第2条、第7条関係)
種目 | 対象者 | 性能等 | 基準額 |
特殊寝台 | 寝たきりの状態にある者 | 腕、脚等の訓練のできる器具を付帯し、原則として対象者の頭部及び脚部の傾斜角度を個別に調整できる機能を有するもの | 169,400円 |
便器 | 常時介助を要する者 | 対象者が容易に使用し得るもの | 4,900円 |
特殊マット | 寝たきりの状態にある者 | 褥瘡の防止又は失禁等による汚染若しくは損耗を防止できる機能を有するもの | 21,560円 |
特殊便器 | 上肢機能に障害のある者 | 足踏みペダルにより温水及び温風を出し得るもの。ただし、取替えに当たり住宅改修を伴うものを除く。 | 166,320円 |
歩行支援用具 | 下肢が不自由な者 | おおむね次のような性能を有する手すり、スロープ、歩行器等であること。 ア 対象者の身体機能の状態を十分踏まえたものであって、必要な強度と安定性を有するもの イ 転倒予防、立ち上がり動作の補助、移乗動作の補助、段差解消等の用具となるもの | 66,000円 |
入浴補助用具 | 入浴に介助を要する者 | 入浴時の移動、座位の保持、浴槽への入水等を補助でき、対象者又は介助者が容易に使用し得るもの | 99,000円 |
特殊尿器 | 自力で排尿できない者 | 尿が自動的に吸引されるもので、対象者又は介助者が容易に使用し得るもの | 73,700円 |
体位変換器 | 寝たきりの状態にある者 | 介助者が対象者の体位を変換させるのに容易に使用し得るもの | 16,500円 |
車椅子 | 下肢が不自由な者 | 対象者の身体機能を十分踏まえたものであって、必要な強度と安定性を有するもの | 77,440円 |
頭部保護帽 | 発作等により頻繁に転倒する者 | 転倒の衝撃から頭部を保護できるもの | 13,380円 |
電気式たん吸引器 | 呼吸器機能に障害のある者 | 対象者又は介助者が容易に使用し得るもの | 62,040円 |
クールベスト | 体温調整が著しく難しい者 | 疾病の症状に合わせて体温調整のできるもの | 22,000円 |
紫外線カットクリーム | 紫外線に対する防御機能が著しく欠けて、がんや神経障害を起こすことがある者 | 紫外線をカットできるもの | 41,580円 (年間) |
ネブライザー(吸入器) | 呼吸器機能に障害のある者 | 対象者又は介助者が容易に使用し得るもの | 39,600円 |
パルスオキシメーター | 人工呼吸器の装着が必要な者 | 呼吸状態を継続的にモニタリングすることが可能な機能を有し、小児慢性特定疾病児童等又は介助者が容易に使用し得るもの | 173,250円 |
ストーマ装具(消化器系) | 人工肛門を造設した者 | 対象者又は介助者が容易に使用し得るもの。 | 113,520円 (年間) |
ストーマ装具(尿路系) | 人工膀胱を造設した者 | 対象者又は介助者が容易に使用し得るもの | 149,160円 (年間) |
人口鼻 | 人工呼吸器の装着又は気管切開が必要な者 | 対象者又は介助者が容易に使用し得るもの | 128,700円 |
別表第2(第6条関係)
徴収基準額表
世帯の階層区分 | 徴収基準月額(円) | 徴収基準加算月額(円) | ||
A階層 | 生活保護法(昭和25年法律第144号)による被保護世帯及び中国残留邦人等の円滑な帰国の促進並びに永住帰国した中国残留邦人等及び特定配偶者の自立の支援に関する法律(平成6年法律第30号)による支援給付受給世帯(それぞれ単給世帯を含む。) | 0 | 0 | |
B階層 | A階層を除き、当該年度分の市町村民税非課税世帯 | 1,100 | 110 | |
C階層 | A階層及びB階層を除き当該年度分の市町村民税均等割の額のみ課税世帯 | 2,250 | 230 | |
D1階層 | A階層、B階層及びC階層を除き当該年度分の市町村民税の課税世帯であって、その市町村民税所得割の額の区分が次の区分に該当する世帯 | 所得割の年額3,000円以下 | 2,900 | 290 |
D2階層 | 3,001円~5,800円 | 3,450 | 350 | |
D3階層 | 5,801円~8,700円 | 3,800 | 380 | |
D4階層 | 8,701円~13,000円 | 4,250 | 430 | |
D5階層 | 13,001円~17,400円 | 4,700 | 470 | |
D6階層 | 17,401円~22,400円 | 5,500 | 550 | |
D7階層 | 22,401円~28,200円 | 6,250 | 630 | |
D8階層 | 28,201円~58,400円 | 8,100 | 810 | |
D9階層 | 58,401円~75,000円 | 9,350 | 940 | |
D10階層 | 75,001円~96,600円 | 11,550 | 1,160 | |
D11階層 | 96,601円~121,800円 | 13,750 | 1,380 | |
D12階層 | 121,801円~175,500円 | 17,850 | 1,790 | |
D13階層 | 175,501円~221,100円 | 22,000 | 2,200 | |
D14階層 | 221,101円~380,800円 | 26,150 | 2,620 | |
D15階層 | 380,801円~549,000円 | 40,350 | 4,040 | |
D16階層 | 549,001円~579,000円 | 42,500 | 4,250 | |
D17階層 | 579,001円~700,900円 | 51,450 | 5,150 | |
D18階層 | 700,901円~849,000円 | 61,250 | 6,130 | |
D19階層 | 849,001円~1,041,000円 | 71,900 | 7,190 | |
D20階層 | 1,041,001円以上 | 全額 | 左の徴収基準月額の10%。ただし、その額が8,560円に満たない場合は8,560円 | |
備考 | ||||
1 徴収月額の決定の特例 ア A階層以外の各層に属する世帯から2人以上の児童が、本表の適用を受ける場合は、その月の徴収基準月額の最も多額な児童以外の児童については、同表に定める加算基準月額によりそれぞれ算定するものとする。 イ 10円未満の端数が生じた場合は、切り捨てるものとする。 ウ 児童に民法(明治29年法律第89号)第877条に規定する当該児童の扶養義務者がないときは、徴収月額の決定は行わないものとする。ただし、児童本人に市町村民税が課されている場合は、本人につき、扶養義務者に準じて徴収月額を決定するものとする。 2 世帯階層区分の認定 (1) 認定の原則 世帯階層区分の認定は、当該児童の属する世帯の構成員及びそれ以外の者で現に児童を扶養しているもののうち当該児童の扶養義務者の全てについて、その市町村民税等により行うものとする。 (2) 認定の基礎となる用語の定義 ア 「児童の属する世帯」とは、当該児童と生計を一にする消費経済上の一単位をいい、扶養義務者と児童が同一家屋で生活している標準世帯のほか、扶養義務者が農閑期で出稼ぎのため数か月別居している場合、病気治療のため一時土地の病院に入院している場合、職場の都合上他の土地で下宿し時々帰宅することを例としている場合等は、その扶養義務者は児童と同一世帯に属しているものとする。 イ 「扶養義務者」とは、民法第877条に定められている直系血族(父母、祖父母、養父母等)、兄弟姉妹(ただし、就学児童、乳幼児等18歳未満の兄弟姉妹で未就業の者は、原則として扶養義務者としての取扱いはしないものとする。)及びこれら以外の3親等内の親族(叔父、叔母等)で家庭裁判所が特別の事情があるとして特に扶養の義務を負わせた者をいう。ただし、児童と世帯を一にしない扶養義務者については、現に児童に対して扶養を履行している者(以下「世帯外扶養義務者」という。)の他は、認定に際して扶養義務者としての取扱いを行わないものとする。 ウ 認定の基礎となるのは、 Ⅰ 所得税法(昭和40年法律第33号) Ⅱ 租税特別措置法(昭和32年法律第26号) Ⅲ 災害被害者に対する租税の減免、徴収猶予等に関する法律(昭和22年法律第175号)の規定 Ⅳ 平成30年8月30日健発0830第7号厚生労働省健康局長通知「小児慢性特定疾病児童等日常生活用具給付事業における寡婦控除等のみなし適用に係る取扱いについて」によって計算された地方税法により賦課される市町村民税(ただし、所得割を計算する場合には、地方税法第314条の7、第314条の8、同法附則第5条第3項、第5条の4第6項及び第5条の4の2第5項の規定は適用しない。)、生活保護法による保護及び中国残留邦人等の円滑な帰国の促進並びに永住帰国した中国残留邦人等及び特定配偶者の自立の支援に関する法律による支援給付(以下「支援給付」という。)である。 ・平成23年7月15日雇児発0715第1号厚生労働省雇用均等・児童家庭局長通知「控除廃止の影響を受ける費用徴収制度等(厚生労働省雇用均等・児童家庭局所管の制度に限る。)に係る取扱いについて」(以下「本通知」という。)の規定によって再計算しない取扱いを原則とする。 ただし、令和2年3月31日以前に日常生活用具の給付を受けている児童等が属し、その徴収基準月額の算定にあたり本通知を適用していた世帯で、それまでに判定された階層区分から不利益な変更が生じると市長が認めるものについては、本通知の規定による再計算を行うものとする。 ・指定都市に住所を有する者の市町村民税所得割を算定する場合には、これらの者を指定都市以外の市町村の区域内に住所を有する者とみなし、地方税法及び航空機燃料譲与税法の一部を改正する法律(平成29年法律第2号)第1条による改正前の地方税法に規定する個人住民税所得割の標準税率(6%)により算出された額を用いることとする。 ・生活保護については、現在生活扶助、医療扶助等の保護を受けている事実、支援給付については、支援給付を受けている事実、市町村民税については、当該年度の市町村民税の課税(地方税法第292条第1項第11号イ中「夫と死別し、若しくは夫と離婚した後婚姻をしていない者又は夫の生死の明らかでない者で政令で定めるもの」とあるのを「婚姻によらないで母となつた女子であつて、現に婚姻をしていないもの」と読み替えた場合に同法第295条第1項(第2号に係る部分に限る。以下この号において同じ。)の規定により当該市町村民税が課されないこととなる者及び同法第292条第1項第12号中「妻と死別し、若しくは妻と離婚した後婚姻をしていない者又は妻の生死の明らかでない者で政令で定めるもの」とあるのを「婚姻によらないで父となつた男子であつて、現に婚姻をしていないもの」と読み替えた場合に同法第295条第1項の規定により当該市町村民税が課されないこととなる場合を含む。)又は免除(地方税法第323条による免除。以下同じ。)の有無をもって認定の基準とする。 ・当該年度の市町村民税の課税関係が判明しない場合の取扱いについては、これが判明するまでの期間は、前年度の市町村民税によることとする。 (3) 徴収基準額表の適用時期 本表の適用時期は、毎年7月1日を起点として取り扱うものとする。 3 本表中、徴収基準月額欄に「全額」とあるのは、当該児童の措置に要した費用について、市が徴収する額は、費用総額を超えないものであること。 4 徴収基準額の特例 災害等により、前年度と当該年度との所得に著しい変動があった場合には、市長は、その状況等を勘案して実情に即した弾力性のある取扱いをすることができるものとする。 5 その他 令和2年度の生活保護基準の見直しによる影響を受けないよう、「児童福祉法による保育所運営費国庫負担金について」(昭和51年4月16日厚生省発児第59号の2厚生事務次官通知)第4保育所徴収金(保育料)基準額表備考3(3)に準じて、B階層の対象世帯のうち、特に困窮していると市長が認めた世帯については、A階層と同様の取扱いとする。 |