平成25年度文化表彰

更新日:2015年04月28日

平成25年度 橋本市文化表彰 受賞者

文化賞

上横手 雅敬さんの写真です。

上横手 雅敬さん

高野口小学校・旧制伊都中学校出身の京都大学名誉教授で、日本近世史研究の第一人者。『和歌山県史』 『橋本市史』 の編さんに尽力され、 『橋本市史』 では監修の大役を果たされた。長く母校の京都大学で教鞭を報られ、同大学退官後も、龍谷大学や皇學館大学で教授として後進を育てられた。平成6年に和歌山県文化賞を受賞され、平成22年秋には瑞宝中綬章を受章されている。

 主な著者として 『日本中世政治史研究』 塙書房、 『鎌倉時代政治史研究』 吉川弘文館、 『鎌倉時代―その光と影』 吉川弘文館、 『日本中世国家史論学』 塙書房、『日本史の快楽―中世に遊び現代を眺める』 講談社、 『源平争乱と平家物語』 角川書店、 『権力と仏教の中世史―文化と政治的状況』 法蔵館などを著されている。

石井 明夫さんの写真です。

石井 明夫さん

和歌山大学在学中、新政策協会の峠原敏夫氏に師事して洋画を学ばれ、卒業後、伊都・橋本地域の小学校・中学校教諭、伊都地方教育事務所指導主事・人事主事・次長、小学校長、橋本市教育委員会教育委員など務める傍ら、示現会の山本龍昇氏の薫陶を受け、風景画を中心に絵画制作に取り組まれた。安井賞候補新人展や日展に入選する一方、県展 (和歌山県美術展覧会) や示現会展で受賞を重ね、昭和41年には26歳という若さで示現会賞を受賞して、日本洋画界の注目を集めた。リアルな空間構成とふるさと和歌山県への愛情に根ざした叙情性豊かな風景画は高く評価されている。県展洋画部門審査員を8回務めたほか、橋本市展洋画部門審査委員としても後進の育成に努められている。

 現在、和歌山県美術家協会理事、一般社団法人示現会正会員、高野口絵画同好会会長。

文化功労賞

東 毅さんの写真です。

東 毅さん

和歌山大学で日本近世史を専攻され、昭和30年高野山中学校教諭に採用されて以来、伊都・橋本地域の小・中学校の教員として子どもたちを指導し、平成5年かつらぎ町立大谷小学校長を最後に退職。かつらぎ町時代には町史編さん委員会委員として活躍された。橋本市文化財保護審議会委員を平成6年から務められている。平成8年からは橋本市史編さん委員会委員として橋本市史編さん事業の一翼を担われ、事務局担当としても 『橋本市史』 の編集発刊に貢献された。

 また、和歌山県文化財研究会の会員としても活躍され、理事などの要職を務められたほか、同会研修会での発表や伊都橋本支部での活躍にも大きな役割を果たされた。

後藤 光基さんの写真です。

後藤 光基さん

 大阪歯科大学卒業後、歯科医として医療にたずさわる傍ら公民館活動に取り組まれ、橋本地区公民館長や、橋本市教育委員会長などを歴任。橋本地区公民館の運営委員長を長く務められ、プロの狂言師を招いて 「紀ノ川市民狂言(現・橋本市民狂言)」を開催されるとともに、自ら狂言師・安東伸元氏に師事して演出として 「より親しまれる狂言」をめざす活動を展開し、平成6年には 「橋本狂言を楽しむ会」 を設立。市内桂本の葛城神社や隅田八幡神社境内での薪狂言や 「子ども狂言教室」を開催するなど、古典芸能の普及継承に尽力、貢献された。

 平成3年から能面師・石倉耕春氏に師事し、以来、能面政策を続けて能面展活動の中で国際交流を行い、没後、遺族により写真集 『面うち 後藤光基』 が刊行された。

文化奨励賞

橋本市まちの歴史資料保存会の写真です。

橋本市まちの歴史資料保存会

 木食応其上人ゆかりの橋本の町が区画整理事業によって変貎するにあたり、解体撤去される町屋に残されていた生活資料などの保存が努められている。また、これらを調査整理して、まちかど博物館に展示して町の文化や歴史を紹介するとともに、さらにオリンピック金メダリストの前畑秀子・古川勝らの地域が輩出した人々の業績を顕彰する活動を行っている。 

 平成20年の応其上人没後400年の記念顕彰事業では、市民協働の取り組みとして橋本市と関係団体が実行委員会を組織、その中心的役割を担って様々な顕彰事業に参画し、平成23年にはこれらの顕彰事業をまとめた報告書を刊行している。

お問い合わせ

橋本市 橋本市教育委員会 生涯学習課
〒648-8585
和歌山県橋本市東家一丁目1番1号
電話:0736-33-3704 ファクス:0736-33-2657
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