信太神社の樟樹

更新日:2017年04月12日

信太神社の樟樹(しのだじんじゃのくすのき)

信太神社の樟樹(しのだじんじゃのくすのき)

 橋本市高野口町九重の信太神社境内にあるクスノキ。信太神社は九重・上中・田原・下中の氏神とされていますが、由緒などについては詳らかではありません。伝えによると、祭神は泉州の信太の森から勧請されたものともいわれ、5社がお祭されています。地元では土龍(もぐら)封じの神として知られ、この地域にはモグラが絶えていないといわれています。

 江戸時代後期の地誌『紀伊続風土記』には「境内に樟の大樹あり 圍三丈餘輪困陸離たり 社地の古き事知るへし」と記されていて、クスが相当古くから境内にあって意識されていたことが知れます。しかしながら、老樹とはいえ樹上には多くの枝葉を茂らせ、樹勢はそれほど衰えていないようです。本幹の根元の立つ幹周り2.1メートルのクロガネモチの壮齢樹がこのクスの根元に抱合され、完全に癒合状態になっているもの奇観となっています。

 

 

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