平成26年度文化表彰

更新日:2016年03月15日

平成26年度 橋本市文化表彰 受賞者

文化賞

中辻 憲夫さんの写真です。

中辻 憲夫さん

 京都大学物質一細胞統合システム(WPI-CeMS)教授・設立拠点長。再生医科学研究所 幹細胞研究部門 発生分化研究分野 教授。

 昭和47年京都大学理学部卒業。昭和52年同大学院理化学研究科博士課程を修了。その後、ウメオ大学 (スウェーデン) 、マサチューセッツ工科大学 (アメリカ) 、ジョージワシントン大学 (アメリカ) 、ロンドン大学 (イギリス) 、明治乳業ヘルスサイエンス研究所を経て、平成3年に国立遺伝学研究所教授、平成11年には京都大学再生医科学研究所教授、平成15年から同19年まで同研究所所長を務められた。

 胚性幹細胞 (ES細胞) をはじめ、哺乳類の生殖細胞や神経細胞など、幹細胞や体細胞の発生分化機構や医学応用などの研究における権威。平成15年には、厳しい論理指針を順守しながら、日本で最初にヒトES細胞株を樹立するとともに、ヒトES細胞の分配体制も確立するなど、日本の再生医科学分野の発展において、その功績は計り知れない。

 また、橋本市においては市勢要覧における市長対談、母校橋本高等学校での講演などの地域への貢献にも努められた。

北本 哲之さん

 東北大学大学院医学系研究科・医学部付属創生応用医科学研究センタープリオン病コアセンター 病態神経学分野 教授。

 和歌山県立医科大学を卒業。実験病理学の権威で、日本学術振興会研究員、日本学術会議委員や日本神経病理学会理事などを務めた。牛海綿状脳症 (BSE、いわゆる狂牛病) やヒトのクロイツフェルト・ヤコブ病に関連するプリオンという病原体の研究者。厚生労働省の厚生科学審議会クロイツフェルト・ヤコブ病等委員会委員長を務める。その他全国の神経内科の医師から依頼を受けプリオン蛋白遺伝子の解析を行う一方、1998年より世界保健機構 (WHO) の研究協力センターとして世界の研究室7か所のうちの1つとして指定されクロイツフェルト・ヤコブ病の研究・教育に貢献している。

 また、母校橋本高等学校の100周年記念に講演を行い地域への貢献にも努められた。

文化功労賞

丸山 顯徳さんの写真です。

丸山 顯徳さん

 花園大学特任教授。昭和52年立命館大学文学研究科博士課程単位取得。昭和54年四条畷学園女子短期大学講師、同58年同大学助教授を経て、平成4年花園大学文学部助教授、同6年同大学教授。平成7年 『日本霊異記説話の研究』 で文学博士 (立命館大学) 。平成24年から現職。同年日本国語国学研究所代表。

 日本の文学的な想像性の根源である古代文学から、現代まで伝承されている民話・神話を、文献研究を土台にしながら、さらに沖縄や関西のフィールドワークによって古くから伝承されている文化を実感するという方法により研究を進め、その結果は大著 『日本霊異記説の研究』 に結実。一方、神話や民話を海外と日本を比較し、日本の文化の特色をとらえるという方法で研究を進めた。

 また、橋本市中央公民館等主催の文学講座では、今日に至るまで長きにわたり講師を務められ、本市の文芸振興に寄与し続けている。

山口 正博さんの写真です。

山口 正博さん

 書道の探求と振興に尽力され、1月の 「紀北文人展」 、2月の 「美術家協会展」 、4月の 「百之会展」 、11月の 「市民総合文化祭」 に出展参加している。平成20年には市展の書の部の審査員を務める。 「紀北文人会」 ・ 「百之会」 の代表を兼ねるとともに、市美術家協会・奈良雪心会に所属し書道の振興に努める。平成5年には無名塾を開設し、後進の指導にあたる。平成9・10年にわたって市文化祭市展の部特選市長賞を受賞。平成26年7月13日逝去。

文化奨励賞

岸 ミツアキさんの写真です。

岸 ミツアキさん

 ジャズピアニスト。

 粉河町 (紀の川市) に生まれる。橋本市古佐田で育ち、橋本小学校、橋本中学校を経て笠田高等学校を卒業。音楽家であった父親の影響で幼少時からピアノをはじめ、高校時代からプロとして活動する。関西を中心に活動した後、平成6年から活動の拠点を関東に移す。平成9年から10作を越えるリーダー・アルバムを世に出す。平成15年国際交流基金の要請により、ロシア各地で親善公演を行い、平成16年と平成18年にアンコール公演も実現する。平成16年から同19年のNHKラジオ 「ときめきJAZZ喫茶」 では、オープニングとエンディング・テーマの作曲と演奏を担当、番組にも出演。

 海外公演としては平成11年にアメリカ西海岸の名門ジャズフェスティバルの 「コンコード・ジャズ・フェスティバル」 (第31回) に出演。平成20年にはドイツのデュッセルドルフ日本国領事館の要請でドイツ公演を行い、平成23年には中央アジアのキルギスで 「日本総合紹介週間」 開会式で演奏、同年ロシアのウラジオストクで開催された 「国際環境会議」 レセプションにメインゲストとして招かれ、フィルハーモニック・ホールでコンサートを行う。平成24年キルギスで国交樹立20周年記念式典で演奏、同年カザフスタンでも日本との外交樹立20周年を記念するイベントに招かれるとともにオペラ&バレー・シアターで単独コンサートを開催するなど氏独自の活動に加え海外の公式セレモニーでの演奏など幅広く活躍されている。

 今 「一番スイングなジャズピアニスト」 と評される洗練されたピアノタッチで人々を魅了している。

辻本 好美さんの写真です。

辻本 好美さん

 邦楽家 (尺八奏者) 。和楽器 「結」 メンバー。和楽器オーケストラあいおいメンバー。 

 幼少の頃から尺八に親しむが、高校時代から本格的に尺八を志す。橋本高等学校から東京藝術大学音楽学部邦楽家に入学、尺八 (琴古流) を専攻し平成22年に卒業する。東京藝術大学在学中に 「題名のない音楽会」 に出演。

 平成17年に橋本市国際親善大使としてアメリカロナーパーク市で演奏。同年第3回国際フォーラムに出演。平成20年アッシジ (イタリア) 日本文化祭で招待演奏。同年第23回国民文化祭いばらき2008の若の芽のコンサートinMORITAに出演。平成22年和楽器ユニット 「結」 の曲がTBS赤坂サカス春のテーマソングに起用される。同年チリ地震支援チャリティーコンサート 「想いを込めて」 開催 (神戸) 。平成23年緊急支援東日本大震災チャリティーコンサート 「今 私たちにできること!」 開催。平成24年FIFA U-20女子ワールドカップJAPAN2012年で演奏。平成25年日本大使館主催チリ・アルゼンチン南米ツアー及び平成26年中米 (エルサルバドル・キューバ・パナマ) ツアー公演、そして同年スペイン国交400周年事業にて (マドリード日本大使館) 演奏を成功させるなど国内外で精力的に活躍する。

 現在、活動の中心は東京だが、橋本高等学校邦楽部全国大会出場コンサートなど地元でも積極的に演奏活動を続けている。

お問い合わせ

橋本市 橋本市教育委員会 生涯学習課
〒648-8585
和歌山県橋本市東家一丁目1番1号
電話:0736-33-3704 ファクス:0736-33-2657
問い合わせフォーム