柿の栄養成分

更新日:2021年09月29日

昔から「柿が赤く色づくと医者が青くなる」と言われるほど様々な機能性があると言われており、ビタミンC、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、不溶性食物繊維、タンニン等が含まれています。

 

主な栄養素の働き

ビタミンC

ビタミンCは、水溶性ビタミンの1つです。皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。

また、ビタミンCはコラーゲンの合成に関与しています。コラーゲンが不足すると細胞同士の結合が弱くなって、血管や皮膚・骨がもろくなります。その他、ストレスに打ち勝つために分泌する副腎皮質・髄質ホルモンの合成、抗酸化作用、肝臓の解毒代謝に関わる酵素の活性化、鉄の吸収促進などの働きがあります。

柿1個(約200g)で、ビタミンCの一日の摂取推奨量を十分に摂取できます。

 

β-クリプトキサンチン  

β-クリプトキサンチンは、カロテノイド(天然色素)の1つです。骨代謝のはたらきを助けることにより、骨の健康に役立つことが報告されています。

また、強い抗酸化作用もあり、発がん抑制効果があります。

 

タンニン

ポリフェノールの1つで、渋みの成分です。抗酸化作用により、LDL-コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化を予防します。殺菌作用や消臭作用もあります。収れん作用があるため、肌に対しては引き締めや美肌効果を、腸に対しては腸の粘膜の痙攣を抑え、下痢の緩和・改善を促します。

 

 

※和歌山県「和歌山県産食品機能性ガイド」より